ハイパフォーマンス・ソフトウェア・カンファレンス
オンライン講演: 2024年6月12日 (水) ~ 6月13日 (木)
オンデマンド配信: 2024年6月17日 (月) ~ 6月28日 (金)
日程
HPSC 2024 にて予定されていた講演は、すべて終了いたしました。今回開催されたすべてのセッションおよび限定コンテンツは、購入者限定サイト※の [イベントコンテンツ] ページにて限定公開しています。
※ 購入者限定サイトは、インテル® ソフトウェア開発製品における有償サポート製品をご購入いただき、有効なサポートサービスをお持ちの方を対象に提供されるサポートサービスの一環として、アクセスを許可しています。
開催形式
オンライン (Zoom)
参加費
無料 (事前登録制)
注意事項
プログラムの内容および講演者は、予告なく変更される場合がございます。あらかじめご了承ください。
問い合わせ先
開催スケジュールや当日の運営、参加登録に関するお問い合わせ、およびセッション内容や講演者に関するご質問、報道機関からのお問い合わせがありましたら、カンファレンス事務局 (エクセルソフト株式会社内) までお問い合わせください。
基調講演 1: Bringing AI everywhere in HPC (AI を HPC へ)
インテル株式会社 インダストリー事業本部 HPC 事業開発部長 矢澤 克巳 様
生成 AI の出現により、AI はより身近に無視のできない社会インフラになりつつあります。そうしたスピードある要求に対応するため、インテルは HPC に加え AI により注力したポートフォリオの大幅な機能拡張を計画しています。このセッションでは、インテルの HPC/AI 関連の中長期の取り組みをご紹介します。
基調講演 2: AI Everywhere ~ エッジからクラウドまで インテルと実現する AI ~
インテル株式会社 セールス & マーケティング・グループ AI COE テクニカル・セールス・スぺシャリスト 戸谷 大介 様
インテルは「AI Everywhere」のメッセージとともにエッジからクラウドまで、AI のさまざまな用途と環境に合わせたプロセッサーおよびアクセラレーター製品を提供しています。また速いスピードで変化する AI のエコシステムに対して、これらのハードウェア上で迅速に開発および運用していただくためソフトウェアの対応も着々と進めています。このセッションでは、ハードウェアからソフトウェアまでインテルの AI 向け製品の最新情報を紹介します。
基調講演 3: インテル® Core™ Ultra プロセッサーが支える AI PC 戦略
インテル株式会社 技術本部 部長 安生 健一朗 様
2024年12月に発売を開始したインテル® Core™ Ultra プロセッサーは向こう 2年間で世界で 1 億台の出荷を予定しており、ソフトウェア開発者の新たなビジネス機会として注目を浴びています。このセッションでは、インテルの AI PC 戦略、およびそれを支えるプロセッサー、そしてその開発環境について解説します。
技術セッション 1: インテル® ソフトウェア開発ツール 2024.1 アップデートの紹介
エクセルソフト株式会社 セールスエンジニア 竹田 賢人
このセッションでは、バージョン 2024.0 と現行バージョン 2024.1 において変更および追加された機能を中心にインテル® ソフトウェア開発ツールの最新情報を紹介します。現在の製品体系や oneAPI の取り組みに関する情報を交えつつ、DPC++ および Fortran の各コンパイラーと解析ツール、一部のライブラリーを対象に、インテル® ソフトウェア開発ツールのアップデートの詳細についてお伝えします。
関連ツール: インテル® ソフトウェア開発ツール
技術セッション 2: インテル® Tiber™ デベロッパー・クラウドの紹介
エクセルソフト株式会社 セールスエンジニア 宇崎 裕太
昨年より、インテル社の新しいサービスとして、インテル® Tiber™ デベロッパー・クラウドがリリースされました。このサービスは、インテルの最新アーキテクチャーを、クラウド上でお試しいただける有償サービスです。プログラムの移行や評価といった利用や、AI モデルのトレーニング環境として運用いただけます。このセッションでは、サービス概要を紹介し、実際の利用イメージについて説明します。
関連ツール: インテル® Tiber™ デベロッパー・クラウド
基調講演: 多様性を実現するオープン・スタンダード: AI フレームワーク、Python*、C、C++、Fortran の重要性とインテルによるオープンな開発環境の提供
インテル コーポレーション シニアエンジニア ジェームズ・レインダーズ 様
AI と HPC ワークロードには、AI フレームワーク、Python*、C、C++、および Fortran に対する強力なサポートが必要です。インテルは、オープン・スタンダードとオープンソースにフォーカスしながら、これらのワークロードに欠かせないサポートを提供しています。最良の未来を実現するには、すべてのベンダーとすべてのアーキテクチャーをサポートするソリューションが必要です。最近、Linux Foundation は、インテルの取り組みをより多くのベンダー、アーキテクチャー、システムに拡張するため、Unified Acceleration Foundation (UXL Foundation) を設立しました。インテルによる強力な製品と強力なオープン・スタンダードへの投資は、すべての開発者に利益をもたらします。これはインテルの未来に対する強力なビジョンであり、今すぐに利用可能です。
技術セッション 1: C++ with SYCL* のコンセプト、コーディング、コンパイルと実行
エクセルソフト株式会社 テクニカル・サポート・エンジニア 中村 弘志
新しいハードウェアから性能を引き出すには、対応したソフトウェアが必要です。これまでの開発成果では満足できず、また適したライブラリーやミドルウェアが見つからないのであれば、追加のプログラミングによって自身のコードを更新する必要があるでしょう。このセッションでは、そうしたプログラミング手段の 1 つである SYCL* を取り上げ、SYCL* により C++ に追加される概念、コード例、これを用いた開発をサポートするインテル® ソフトウェア開発製品について説明します。
SYCL* は、Khronos Group が策定し、oneAPI を含む近年の取り組みにより大きく拡張された C++ の API であり、CPU を含む演算アクセラレーター・デバイスの利用について標準仕様を提供します。また活発な開発が続いているオープンソース・コンパイラーとそのコミュニティーでもサポートされています。
技術セッション 2: 科学技術計算の SYCL* + MPI を用いたダイレクト・プログラミング手法
東京電機大学非常勤講師 池井 満 様
インテル社が提供する oneAPI に基づいた C++ コンパイラーは、SYCL* を用いて GPU に演算をオフロードすることを可能にします。このセッションでは、オープンソースの電磁界解析ソフトウェア OpenFDTD を SYCL* を用いてオフロードする手法を紹介します。OpenFDTD のように、シミュレーションで用いる格子状の演算空間を C の外部変数で表現し、マクロでこれを参照する場合でも、SYCL* の統合共有メモリー (USM) を用いて比較的容易にオフロードを実現できます。また得られたプログラムは MPI を用いて複数 GPU でも実行可能で、インテル® Tiber™ デベロッパー・クラウドのインテル® データセンター GPU マックス 1100 上での実行性能は、特定の GPU 向けに CUDA* を用いて煩雑かつ明示的な演算データの移動を行うものと比較して同等程度となることを示しています。SYCL* を用いたオフロードプログラムはさまざまな GPU に適用可能であり、また CUDA* のような別プログラミング言語のソースコード群を管理する必要もないため、オフロード用のダイレクト・プログラミング手法として有効なものだと言えます。
技術セッション 3: SYCL* によるターゲットデバイスに依存しないヘテロジニアス・プログラミング
iSUS 編集長/テクニカルライター 菅原 清文 様
ターゲットデバイスに依存しないヘテロジニアス・プログラミングの基盤として SYCL* は多くの開発者や企業の皆さんに認知され、多様な分野での採用も進んでいます。このセッションでは、モバイルやデスクトップ向けのインテル® ARC™ 3 グラフィックスから、インテル® データセンター GPU マックス・シリーズおよびインテル® データセンター GPU フレックス・シリーズ、そして NVIDIA 社および AMD 社のディスクリート・グラフィックス向けに SYCL* ベースのアプリケーションを開発するヒントを紹介します。Codeplay から提供されているインテル® ソフトウェア開発ツール対応の NVIDIA* GPU と AMD* GPU 向けのコンパイラー・プラグインを使用して、インテル® プロセッサーやインテル製の内蔵グラフィックスまたはディスクリート・グラフィックス向けに記述されたソースコードから、NVIDIA* GPU や AMD* GPU で動作する実行コードを生成する方法も説明します。
HPSC 2024 のオンライン講演 (Day 1 または Day 2) のライブ配信に参加いただいた方またはオンデマンド配信を視聴いただいた方を対象に、インテル® Tiber™ デベロッパー・クラウドを無料で評価できるクーポンを配布します。有料サービスをご利用いただくことで、クラウド上で最新のインテルの CPU、GPU、AI アクセラレーターへアクセスできます。
ライブ配信に参加いただいた方には、開催翌日、ご登録いただいた E メールアドレス宛てに無料クーポンをご案内させていただきました。
オンデマンド配信を視聴いただいた方には、営業日 1 週間以内に、ご登録いただいた E メールアドレス宛てに無料クーポンをご案内いたします。
矢澤 克巳 (Katsumi Yazawa)
インテル株式会社 インダストリー事業本部 HPC 事業開発部長。2015年から現職に従事。前職では国内外の大規模 HPC 案件のプロジェクト・マネージャー、HPC ソフトウェア・スタックや HPC に特化したソリューション開発をリードするなど HPC 分野の幅広い実績を持ち、現職ではその経験を活かし国内の HPC/AI ビジネス開発を担当。
担当セッション: Bringing AI everywhere in HPC (AI を HPC へ) (Day 1)
戸谷 大介 (Daisuke Toya)
インテル株式会社 セールス & マーケティング・グループ AI COE テクニカル・セールス・スぺシャリスト。2020年から現職に従事。前職では PC の設計サポートや、フィールド・アプリケーション・エンジニアとして組込みやデータセンター向け CPU/GPU の導入や開発をサポート。現職では主に AI 製品の技術営業としてハードウェアとソフトウェアの両面からお客様への技術的な提案や課題解決を支援。
担当セッション: AI Everywhere ~ エッジからクラウドまで インテルと実現する AI ~ (Day 1)
安生 健一朗 (Kenichiro Anjo)
インテル株式会社 技術本部 部長。前職では半導体チップアーキテクトおよび研究者として活動する傍ら、コンピューター科学の工学博士を取得。現職では、パソコンメーカーへの技術支援、製品戦略の協業推進だけでなく、製品が発売された際の受け皿として市場活性化を見据えた、ゲーミング、クリエイティブ、AI など、コミュニティー活動の推進も行っており、新しいパソコンの使い方を提示し、業界全体の底上げにも意欲的に取り組んでいる。
担当セッション: インテル® Core™ Ultra プロセッサーが支える AI PC 戦略 (Day 1)
竹田 賢人 (Kento Takeda)
エクセルソフト株式会社 セールスエンジニア。2015年から現職に従事。インテル® ソフトウェア開発製品の技術サポートを通じてアプリケーションの最適化支援に貢献している。また、セミナーやトレーニングの講師として、技術の普及活動にも取り組んでいる。
担当セッション: インテル® ソフトウェア開発ツール 2024.1 アップデートのご紹介 (Day 1)
宇崎 裕太 (Yuta Uzaki)
エクセルソフト株式会社 セールスエンジニア。2022年から現職に従事。前職ではメインフレームのプロジェクト業務に従事し、その知識を基にお客様のサポートに就いている。インテル® ソフトウェア開発製品の技術サポートを通じてアプリケーションの最適化支援に貢献している。
担当セッション: インテル® Tiber™ デベロッパー・クラウド概要紹介 (Day 1)
ジェームズ・レインダーズ (James Reinders)
インテル コーポレーション エンジニア。40年にわたる並列コンピューティングの経験を持ち、ヘテロジニアスな世界における並列プログラミングの実現に取り組んでいる。現在は、DPC++ プロジェクト (SYCL* for LLVM) や、Linux Foundation の UXL (さまざまなベンダーのあらゆる種類の演算デバイスに対応する API の提供) の一部である oneAPI イニシアチブに注力している。並列プログラミングに関する 12 冊の技術書籍の著者/共著者/編集者であり、SYCL* に関する最新の書籍も出版している。無料ダウンロードはこちら (英語)。また、Top500 リストに掲載されている世界最速のコンピューター 2 台をはじめ、その他多くのスーパーコンピューターやソフトウェア開発者に貢献している。一貫して、並列コンピューティング (HPC および AI) の関連分野における執筆、教育、プログラミング、コンサルティングを楽しんでいる。
担当セッション: 多様性を実現するオープン・スタンダード: AI フレームワーク、Python*、C、C++、Fortran の重要性とインテルによるオープンな開発環境の提供 (Day 2)
中村 弘志 (Hiroshi Nakamura)
エクセルソフト株式会社 テクニカル・サポート・エンジニア。2010年にエクセルソフト株式会社に入社し、インテル® ソフトウェア開発製品の技術サポートを担当。直接お客様へのサポート、セミナーやイベントを通じての製品紹介活動を展開している。
担当セッション: C++ with SYCL* のコンセプト、コーディング、コンパイルと実行 (Day 2)
池井 満 (Mitsuru Ikei)
東京電機大学非常勤講師。元某半導体メーカーにおいてソフトウェアおよびサービス統括部のシニアエンジニアとして、プロセッサーに追加される拡張命令の利用方法やハイパフォーマンス・コンピューティングの分野で性能解析やチューニング業務に貢献。2006年 ACM スーパーコンピューター・カンファレンスにおいて理化学研究所と共同でゴードン・ベル賞を受賞するなど長年の経験と実績を持つ。
担当セッション: 科学技術計算の SYCL* + MPI を用いたダイレクト・プログラミング手法 (Day 2)
菅原 清文 (Kiyofumi Sugawara)
iSUS 編集長/テクニカルライター。IA プラットフォーム向けのソフトウェア開発に有用な情報を発信することを目的として設立された技術ポータル「iSUS」の初代編集長、テクニカルライターおよびさまざまなコンサルティング業務を兼任し、ソフトウェア開発者のための技術情報発信に取り組んでいる。
担当セッション: SYCL* によるターゲットデバイスに依存しないヘテロジニアス・プログラミング (Day 3)